パソコンやタブレット端末などの電子機器を使わず、プログラミング的思考を身に付けられる学習方法のアンプラグドプログラミング。
2020年から始まった小学校でのプログラミング学習!アンプラグドプログラミングは世間でも注目されています。
本記事では、そのアンプラグドプログラミング学習に使える教材を紹介しています。
アンプラグドプログラミングの教材を探している方はぜひ参考にして下さい。
子どもにおすすめのオンラインプログラミング教室6選
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・PC初めてから上級者までOK!
- D-SCHOOLオンライン
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・低学年向けの教室です。
アンプラグドプログラミングとは?
プログラミングとは、コンピュータやタブレット端末、スマートフォンなどを動かすための手順を指示していく作業です。
これを学ぶには、コンピュータが必要だという考え方も当然あるでしょう。
しかし、小中学校でのプログラミング学習の目的は「実際にコンピュータを動かす力」以上に「ものごとを論理的にとらえて、解決法を組み立てていく能力の育成」にあります。
つまり、プログラミングに関する「考え方」を学ぶのが「プログラミング学習」であり、そのためには、むしろコンピュータにふれる前の試行錯誤に意味があるとも言えるのです。
だからこそ、端末を使わずにグループワークによって進めていく授業=アンプラグドプログラミングが効果的になる。
このような考え方から、アンプラグドプログラミングを重視して教育方針に採用する教育委員会や学校が増えています。
アンプラグドでプログラミングを学ぶ目的とは?
コンピュータを使わないアンプラグドプログラミング。どうしてこのやり方で学ぶのでしょうか?
その答えは、プログラミングに取り組むために必要な論理的思考力を得ること。
ここでは、アンプラグドプログラミングで学ぶ目的と考え方について説明します。
コンピュータの仕組みを知る
たとえば、コンピュータは10進数でなく2進数を基礎としています。
また、いろいろな色はRGB(Red、Green、Blue=赤緑青)の各色のレベルを0-256までの数字に置き換えて、その合成によってつくられます。
このようなコンピュータの基本的な仕組みを知ることなしに、プログラミングによって、動かしていくことはむずかしいでしょう。
そこでまずプログラミング学習の第一歩として「コンピュータとは何か」を学ぶ。
そのためには、アンプラグドプログラミングというコンピュータに直接ふれない学習方法が適していると言われます。
プログラミングの"基礎の基礎"を体験する
上にも書きましたが、最終的にコンピュータは、すべての命令を0と1に置き換えて動きます。
小中学校ではもちろん、そこまで進むことはなく「楽しみながら、感覚的にプログラミングを学ぶ」ということが中心になります。
一方で、その基礎を理解していくことは非常に有意義でもあります。
たとえば、1バイト=8ビットであり、8桁の0と1で256通りの数字を示すことができる。
また、2進法でも10進法と同じように+-×÷の四則計算はできるということを体験的に学ぶことは、その先につづくプログラミング学習を理解するためにも大いに役立つことでしょう。
水泳の練習をするとき、まずはプールサイドで足の動かし方を練習しますよね。それと似ているかもしれません。
プログラミング的思考を身に付ける
プログラミング的思考の定義は「コンピュータの働きを理解しながら、何を使い、どう組み合わせて意図する処理にしていくかということを論理的に考えていく力」です。
小学校や中学校の時点ではプログラミングそのものができることではなく、プログラミングに必要な論理的思考を身に付ける方がよいとも言われています。
この力は他の教科にも役立つだけでなく、大人になって何の職業についても必要とされる力でもあります。
たとえば「掃除の手順」や「給食当番の決定の仕方」というような身近な課題を解決する手順(アルゴリズム)をグループワークで話し合い体系化していくことは、
将来のプログラミング学習にも、論理的思考を学ぶ上でも役立つものです。
実際のプログラミングでも紙を使う
仕事などでプログラミングを行う場合は、もちろんPCを使ってコードを書きます。
しかし、プログラマーはずっとコードを書き続けているわけではありません。
どのようにプログラミングをすれば問題を解決できるのか、頭の中でじっと考えている時間もかなり長いです。
また、どのようにプログラミングをしていけば良いのか頭の中だけで考えても分からない場合は、紙に書いて論理構造を整理したりもします。
数学の図形問題を解く時に、線を引いたり分かっている数字を書き込んでいったりしますよね。あれと同じような感覚です。
それを元に、PCを使ってプログラミング・コーディングを行っていきます。
PCを使わないアンプラグドプログラミングの技術は、実際にプログラミングを行う上でも役に立つスキルなのです。
アンプラグドプログラミングの教材の選び方
アンプラグドプログラミング学習の教材には「絵本・カード・ボードゲーム」などがあります。
ここではそういった、アンプラグドプログラミングの教材の選び方を紹介します。
パソコンを使わなくてもよい教材を選ぶ
まず第一に、アンプラグドプログラミングはパソコンやタブレットといった電子機器を使わないといった特徴があります。
子ども向けのプログラミング本の中には、途中からパソコンを使用してカリキュラムを進めていくといったものも多いです。
ですので、アンプラグドプログラミングの教材を探す場合には、そのようなパソコンを使う教材は選ばないようにしましょう。
できるだけ難しい言葉を使わない教材を選ぶ
アンプラグドプログラミングは小さな子ども向けの学習方法です。
そのため、教材に難しい言葉が使わていると理解できない可能性が高いでしょう。
できるだけ専門用語や難しい言葉の入っていない教材を選んで下さい。
ゲーム感覚で楽しめる子どもが主体的に取り組める教材を選ぶ
ゲーム感覚で楽しめる、勉強だと思わせない教材を選びましょう。
アンプラグドプログラミング学習では、できるだけサポートする大人が先導していくのではなく、子どもが主体的に楽しんで学べる教材がベスト。
そのためには、子どもが熱中できる教材であるべきです。
ゲーム感覚で学習ができれば、子どもたちも嫌がることなく取り組めるでしょう。
学習教材というよりも、遊びながら学べるような教材を選ぶのがおすすめです。
アンプラグドプログラミングの教材を紹介
上述した選び方を参考に、アンプラグドプログラミングの教材を紹介します。
「本」と「カード・ボードゲーム」にわけて紹介するので、ぜひ参考にして下さい。
アンプラグドプログラミングが学べる本
まずは、アンプラグドプログラミングが学べる本を紹介します。
アルゴリズム絵本
第20回学校図書館出版賞を受賞したこの絵本は、学校を舞台としたストーリーの中で、プログラミングの基本的な考え方を絵本で体験しながら身に付けることが可能。
この絵本を読むと、コンピュータープログラムは複数のアルゴリズムでできているということが感覚的にわかります。
全4巻が発売されており、巻が進むにつれてより深く論理的思考を学べるようになっています。
対象は小学校低学年となっています。
ルビィのぼうけん
世界20ヶ国以上で出版されており、国際的な評価を得ているルビィのぼうけん。
主人公の「ルビィ」という女の子が、宝石集めを通してプログラミングに必要である考え方に触れていくといった内容の物語です。
前半パートがその物語パートとなっており、後半部分は練習問題といった構成。
紙とハサミ、色付きのペンでコンピュータを作ったり、命令が書かれた紙を使いコンピュータ役の人とアクティビティをする内容となっています。
4〜11歳まで幅広く学べる絵本です。
テラと7人の賢者
冒険ストーリーとして読める本でありながら,カードやパズルを使ってコンピュータやプログラミングが学べる本です。
謎解き形式になっているので、楽しく読み進めていくうちに、コンピュータの知識やプログラミング的思考が自然と身に付きます。
子どもが主体的に謎を解いてもらうため、ストーリー上での詳しい解説はありません。
詳しい解説は別冊の「冒険の書」に書かれているので、理解を深めるために活用できます。
また、二進法と十進法の違う点や、本物のコンピュータではどうやって使われているのかなども紹介。
小学校1〜3年生向けの本となっています。
ローリーとふしぎな国の物語


この絵本は10歳以上の子どもを対象にしており、主人公の女の子「ローリー」がユーザーランドというコンピューター科学が現実となった世界で旅をする物語。
その旅の途中に「すべての街に行きたい時は、どう回れば最短で回れるのか」「おもちゃの亀に円に書かせるには、どう命令すればよいか」などのさまざまな問題と出くわします。
そのような問題を、一緒に旅をするキャラクターにヒントをもらいながら解き進めていくことでプログラミングの考え方や問題解決の手段を学べます。
なるほどわかった コンピュータとプログラミング


小学生・教員・エンジニアなどの投票によって「こどもプログラミング大賞」に選ばれた絵本。
本書は仕掛け絵本となっており、仕掛けをめくることで、コンピューターの知識や命令を出すプログラムの作り方を学べます。
二進数や変数についても学ぶことができ、学習の難易度が幅広いのも特徴です。
小学校3〜6年生向けの本となります。
ドリルの王様


ドリルの王様は、小さな子どもでもプログラミング学習を楽しく進められる工夫が散りばめられている、パズル感覚のドリルです。
ドリルの頑張り具合がひと目でわかる「がんばり表」や、シールをはがすと占いがついている「王国シール」などがあり、子どもにとってとても魅力的な教材となっています。
パズルを通して、順序・分岐・繰り返しなどの考え方を学び、プログラミング的思考を身に付けられます。
1,2年生用から5,6年生用まであるので、子どもの学年に合ったドリルを選びましょう。
アンプラグドプログラミングが学べるカード・ボードゲーム
ここでは、アンプラグドプログラミングが学べるカード・ボードゲームを紹介します。
RobotTurtles(ロボットタートルズ)


Googleのプログラマーが開発したロボットタートルズは、遊びながらプログラミング思考が身に付くプログラミング学習ゲームです。
カメが障害物を回避しながら宝石まで辿り着けるよう命令カードを並べて指示を出していくゲーム。
その命令が正確でないとバグが起こってしまうため、プログラミングで重要なデバックの考え方も身に付きます。
4歳からプログラミングが学べる人気の学習キットとして有名です。
プログラミング&データ構造ボードゲーム
ゲーム感覚で楽しくプログラミングとデータ構造について学べる、2つのボードゲームのセット。
ゲームの1つは、カードを使いロボットを指示して動かすことによりお宝をゲットすることで、擬似的にプログラミングを体験できるというもの。
もう1つは、データ構造をモチーフにしたポイント制のルールで、1枝分かれごとに選択肢に対する投票を行っていく、ことばつなぎ遊びのゲームです。
このボードゲームで遊ぶことにより、論理的思考力や問題解決力を身に付けられます。
Code Master(シンクファン コードマスター )


教育ツールを開発して世界中の数々の賞を受賞してきたシンクファンが開発したボードゲーム「コードマスター」。
キャラクターをゴールまで導くシンプルなゲーム。小さな子どもでも感覚的に遊び方を理解でき、論理的思考力・問題解決力などを自然な形で養えます。
レベルが上がると徐々に難易度も上がっていくので、じっくりと楽しめる奥深さもあります。
大人にも脳トレにぴったりの「スルメゲー」として人気が高いおすすめのボードゲームです。
アンプラグドプログラミングとは?最適の教材8選!まとめ
2020年4月からのプログラミング学習必修化のなかで、教育現場ではその準備が着々と進められているとおもいます。
一方で教員の指導方法が確立していない、自由に使える端末が少ない……などの問題点もたくさんあります。
ここで紹介したように、アンプラグドプログラミングは正しく運用されれば、非常に効果的なものになるはずです。
しかし、軌道に乗るまでは、さまざまな場所で混乱が起きてしまうかもしれません。
家庭でも、ときどき授業について語り合う、必要な知識を補充するなどのバックアップが必要になるかもしれませんね。
家庭でもできるだけ対策をしておくのが有効かもしれませんね。
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